三ツ城古墳
東広島市西条7丁目24
復元工事が行われ、三ツ城近隣公園として開放されている。
県下最大の前方後円墳。
三基からなる古墳群。
国指定史跡。
<1号墳>
五世紀前半ごろの築造。
全長約約92メートル、後円部径約62メートル、高さ約13メートル、
前方部幅約66メートルの前方後円墳。
三段構築。
円筒埴輪・朝顔型埴輪・家型埴輪・衣蓋型・鶏・馬・盾・靱・兜・手甲などの埴輪が
古墳全体に約1800体確認されている。
古墳の斜面には葺石が敷かれている。
左右のくびれに造り出しがある。
西側の造り出しから濠を渡る陸橋が見つかっている。
深さ約1メートルの周濠(空濠)を有する。
埋葬施設は後円部に箱型石棺が3基確認されている。
1・2号施設は石棺の周囲に石を組み、外槨を作り蓋石を置くという珍しい二重構造の埋葬施設。
3号施設は従来の箱型石棺の埋葬施設であるが石棺の外側に副葬品埋葬用の杭を伴う。
2号施設の石棺の内側には朱が塗られていた。
副葬品は玉類・銅鏡・鉄刀・櫛・銅釧・鉄金具・鉄鉾・鉄鏃など。
1号施設に女性1体、2号施設に男性1体の人骨が出土している。
<2号墳>
五世紀前半ごろの築造。
直径約25メートル、高さ約4メートルの円墳。
斜面に葺石が確認されている。
埋葬施設は箱型石棺とされているが
石棺の石が早くから損失しており詳しいことはわからない。
1号墳より先に築造されたとされている。
出土品として鉄の鏃が5本まとめて出土している。
<3号墳>
六世紀前半ごろの築造。
直径約8メートル、短径約4メートル、高さ約1メートルの楕円形の円墳。
~編集後記~
広島旅行の最後に行きました。
日没との闘い。
が、ライトが各隅にあったのでもしやライトアップ機能あり?
それもおつだと思ったんだけど
そこまでいられなかったのでそれは見れなかった。
いつか見たいな、このクラスのライトアップ古墳。
夕暮れに際して古墳が黒く映る写真、これもなかなかよかった。
古墳巡りは日が暮れると終わるのでそうそうない場面ではあります。
県下最大と聞いてはいたものの予想以上。
石室の保存がガラスが曇ってて写真に写すにはなかなか難しかった。
保存用としては置いてあるけどアップする代物ではなかったので
今回はアップしていません。
そう考えると熊本の装飾古墳の手動ワイパー、あれは画期的だったな。
一瞬笑ったけど(笑)
(2023年1月訪)(2023年5月記)